最果てに警報音

昨年末に地元に新しく出来た、お値段以上で有名なニトリでドレッサーを買っ(てもらっ)た。今日無事に納品が済んだので、自室に居座っている名ばかりの勉強机ともお別れが。バラして、新しくドレッサーが空いたスペースに入るのだ。成長のしるし。

引き出しの整理。小学生の頃の遺物、中学生の頃の遺物が現れて懐かしい気持ちになるのは勿論のことだけど、高3の卒業式にいただいたクラス文集が現れた。正直、その存在を忘れていた。女クラらしいピンクの表紙だ。中身を一通り読んで、私の心は、恥じた。


BaseBallBearの新しいアルバムや、フジファブリックのTEENAGERを聴いて、極めて叙情的な気持ちになるのに少し似ている。私にも紺色のプリーツスカートとEASTBOYのハイソックスを着こなしていた時代があったのだ。欠片が尖ってヒリヒリする。いつの間にか、辿った道はあの頃と思い描いていたのと違う。


昔の私に『ごめん』と言いたい。今の私はいろいろ弱いよ。辿る意志が強い文字の果てに紆余曲折が残っていた。それがせめてもの救い。