屋根より高くない鯉のぼり。

4月下旬ごろから、通勤電車から景色を眺めると、鯉のぼりを飾る家庭やら商店街やらが増えた。当たり前なんですけどね、それを眺めてたら、歌が流れちゃうんです。で、気づいた。

鯉のぼりって、屋根より高くない!!

っていうことに。歌がそう歌うから勝手に口ずさんでいたけれど、現代はそんなんじゃない。変わってる。鯉のぼりは、屋根より高くなくていいのかな?本当は屋根より高く舞い上がりたいんじゃないのかな?なんて思ってしまう。なんつうか、切ない。

GWは名古屋・伊勢の旅をして、大学時代の友達(フリーペーパー絡み)とオールして、それはなかなか楽しかったし、発見もあったんだけど、でもやっぱり色々考えてしまって。昨日はベランダでタバコを吸っていた。ヒリヒリ。ヒリヒリ。口の中が苦みばしって、見えない心の苦しみが少しだけ救われるような。煙の行く末を見ていると、屋根より高く、舞い上がっていた。自由なんだなって、思ってしまった。

自由なんてものは存在しない。「自由」と思っている自由は、束縛の上で成り立っている自由だからだ。その自由に一種の感情を抱くなんて、本当に矛盾してるな。