命が燃えてる音がする。

人間は多面体だ。はじめはみんな丸い。でも、人やモノの出会いから、どんどんどんどん角ができて新しい面ができる。何がきっかけで角ができるかわからない。それは個人の嗜好によって左右されるので、同じ多面体でもみんな違う多面体ができあがる。だからひとりひとり、ひとつひとつ、合っていたり、違っていたりするんだって、思う。

命が燃えてる音がする。

自然と一緒になるように、風の音に耳を傾けてみるように、内的な自分に意識を集中させてみる。そうすると、聞こえるんだ、命が確かに燃える音。心臓の鼓動とはまた違う、内に秘める情熱のような「想い」。その音が、最近大きくなっている。多分もう、効かないんだ。自制を超えて超えて超えて、変わりたくって仕方がないんだなぁって思う。

あと5年で30歳になる。今がちょうど、20代の折り返し。命が燃える音は、これからどんな風に変わっていくのだろう。多面体と同じように、きっとひとりひとり違う音がするんだろうな。後悔をしないように、懸命に、「今」を大きく揺らす音になって欲しいと祈るばかり。

目の前には憧憬。命が燃えてく音がする。