SIPS理論を一読してみた。

電通のサトナオ・オープン・ラボが発表したソーシャルメディアに対応した消費者行動モデル概念「SIPS」に対する初見の感想及び雑感。これ、するめみたいに読めば読むほど理解して自分自身に生かせそう。なにせソーシャルメディアに対する概念だから、企業とか正直関係ないし、ソーシャルメディアで一番恩恵に預かれるのは他ならぬ素人とかいうか個人だと私は思っています。さっきざざっと、Twitterで呟いたことを転記。最後に雑感をば。

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@uyokyokusetu:サトナオ・オープン・ラボのSIPS理論を一読。概ね理解。細部に至るまで丁寧に解説してあり、わかりやすい。AISAS以降の現在の状況を踏まえているので、違いもすんなり。よくわかる。

@uyokyokusetu:SIPSが成り立つにはコミュニティ形成の変化がとても大きい。旧式(ここではお茶の間)の個人⇒家族⇒近所⇒学校⇒地域=社会という巻き込んだ円の広がりが崩れて、趣味嗜好の個人を中心とした拡散したコミュニティ形成がなされているから、拡散されたときに新たに発見しやすい。

@uyokyokusetu:複層的だからこそ、拡散されたときに発見されやすく(もちろん確認しやすく)、また参加しやすい。その層ですから熱狂的なものからゆるいものまであるから、循環しやすい。ゆるい参加があるからこそ、また拡散されての無限ループ。

@uyokyokusetu:ソーシャルメディアの肝は「ゆるい参加」。ゆるくても「参加」しているからこそ、何がしかの意識を保つことができる。その意識が転がって、どんどん深いものになっていく。深くなった意識を発言することにより、また新たな共感を生み、そしてゆるいものがかたくなるという持続性に富んだものになる。

@uyokyokusetu:ただしソーシャルメディア上で気をつけなければならないことは、ゆるい参加だけでは成り立たないこと。熱狂的なファン、エバンジェリストがいなければ、「ブランド」が保てられない。支持されていないブランドが、共感を生み出すことは容易ではない。

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ソーシャルメディアを使いこなしている人は、無意識的にコレを展開している。感覚的なものがはじめは大きいから、「共感」「確認」「参加」「共有・拡散」と一連の流れを言語化して、それを消費者自身に可視化、表面化して理解するっていうのはただ単純にすごい。でも、これ、まだまだ展開できると私は勝手に思っていて。それはこれからもっと熟読して探ることにしたいなぁ、と。そもそも一読で何がわかる?表層を理解したにすぎない。だって私出力して自分自身で書いて図に表していないから、わかった「つもり」になっているだけ。私はソーシャルメディアの世界で生きて生きたいと思っているので、誰よりもこれを理解していきたいと。思う次第。