同じだけど、同じじゃない。

不思議です。「似てるなぁ」とか「おんなじだなぁ」と思った人のことを少しずつでも深く深く知っていくと「ここが違うなぁ」とか「この人はこっちの方向か!」みたいなことがよくあります。シンパシーを感じてるのに、ばっちりシンクロはしていないのです。でも、その「差」っていうものが、面白かったり、居心地よかったり、たまには付き合いきれなかったり、するのです。ちなみに私はその「差」を味わうのが、なんだかんだ楽しかったりします。

きっと私たちは、目に見える大きな「共感」でつながっているのです。ゆるーいつながりがあるから、かたくなってみたいと思う。そのつながりを感じるのは、共感。大きい次元でものを見て、つながろうと、するのです。深く知るっていうことは、目に見えないことまで知るってことです。知らないことを知るのです。未知との遭遇です。でも、ゆるくつながっているから、怖くはないのです。だって、同じなのだから。

でも、知れば知るほど、同じではないってことに気づかされます。それが当たり前です。この世に同じ人間なんて存在しないのだから(クローンでもない限り)。「差」があることによって、かけがえのない「自分」がいるんです。違うことは、怖くない。知ってか知らないか、考えて辿りついた「輪郭」が、そこではじめて、くっきり浮かび上がるのです。

思います。「同じだけど、同じじゃない」ってことに。でもこうも思います。「同じだけど、同じじゃない『あなた』に会えてよかった」って。