ロックという「いきもの」。

最近好評をいただいたツイートがあるので、まとめながら整理。
まずは並べます。

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@uyokyokusetu: 個人のロックの価値観は、10代で形成されて、20代で成長し、30代で見守るものに変わっていくと思うんですよ(40代からは未知数なのでわかりません)。10代に訪れる「感動」の類を、20代になったらなかなか味わうことはできないけれど、違う視点で接するようになっている。

@uyokyokusetu: 10代は世界がいい意味で狭いから没頭できるんです。例えば私。SSTV、viewsic(現M-ON)、ロッキングオンジャパン、タワレコ横浜店、tvkから得た情報から、実際の商品へ耳を傾け、歌詞を反芻し、鼻歌まじりに歌い、自分へ染み込ませていき、個人の「ロック」が形成されて行く訳で。

@uyokyokusetu: 刷り込ませていくというか。根幹ができるんです、10代で。そうやって「世代」が生まれていく。

@uyokyokusetu: 個人の思い出、思い入れはそうやって変わっていくけれど、ひとつのアーティストを主軸として「ロック」を共有できることは、とても素敵なことなんだと思うんです。なんでもいーじゃん、そのバンドが好きならば。

@uyokyokusetu: だから、私は10代の頃に好きになったアーティスト達を20代になった今でも見ていきたいんだと思うんです。なかなかうまくいかないことも多いけど、好きなことに変わりはないから。

@uyokyokusetu: 親しみのもてる音楽が、自分にあってよかったなぁって、思う。心から思う。これでまた、やっていける。生きていける。

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まぁ、うだうだ言ってますが、要は個人のロックの価値観は10代で「形成」されるって思うんですよ。10代の音楽に接触する環境は本当に狭いから、没頭できる。あと、活動するフィールドも狭いっていうのも多いと思う。高校生活は音楽に没頭できる、放送室とか、真っ暗な中で見る深夜番組とか、特有の空間。

それが20代になると、一緒に成長する、「育つ」感覚に変わる。絶対的に崇めるものから、対等なものへ変化する。個人の意見が絡み合って、また変わる。それはいい意味で批判的で、だんだんとロックの価値観がブレないものになっていく。

30代になると、というかこっからは想像だけど、「見守る」ものになると思う。根幹に携えるロックと、年若いアーティストが奏でるロックを見比べて、年をとったなぁとか思ったりして、また違う目線、世代というものを特に感じるんじゃないのかと。

そうやって、いつだって、ロックっていう「いきもの」は移ろいでいっていく。自分のココロの中に「ロックの根幹」が確かにあって、流れるように、新しいロックが鳴り響いていく。変わるものと、変わらないものが、ともにいきるもの。

2011/10/20で、私のロックの根幹であるCrash in Antwarpが解散して7年になった。でも、これからも、彼らの音楽は行き続けるのです。さぁ、素晴らしき未知へ。