自分を売り込まないと何になるっていうんだよ!

自分を広告する技術 (講談社+α新書)

自分を広告する技術 (講談社+α新書)

珍しく書評です。とは言っても私の文章は書評の性質は帯びていなくて、読了してからの「知見」みたいなもの(だと思ってます)です。

その前に、佐藤達郎さんとは以前、JCEJのセミナーの講演に参加させていただいたことがあり、そこからTwitterでフォローさせていただいた。勿論ご本人が広告業界では超有名人でカンヌ国際広告祭で審査員などされている経験も存じているのだが、なんというかその人自身の「人となり」に好感がないとフォローってできないじゃない。TwitterにしろFacebookにしろ、当然、現実の世界にだって言えること。でも私は達郎さんの人間性みたいなものをその講演で垣間みて、フォロー、支持したいなぁって思ってこの本を買いました。

この本の帯には「こうすれば就活で君という商品がブランドになる!」とか書かれているんだけど、私は就活生だけでなく、実際に社会人になって数年経ってる「中堅」になりきれていない社会人こそ読む本だと思った。それが、Twitter上でしきりに「年若い友人たちへ!」と声高くおっしゃってた達郎さんのメッセージなんだと、勝手に解釈しています。

そういう業界ではごくごく当たり前に認識されているAIDMAもAISASも懇切丁寧に就活などにおける事例を掲げて説明されていて、それが就活生にとっては「予習」、社会人にとっては「復習」になり得る。私はバリバリ社会人4年生なので復習してましたけど。

でもこれは、社会人にとっては復習になるんだけど「予習」にもなり得るんです。これから訪れる、例えば大きな競合プレゼンだったり、どうにかして転職して生きていきたい人たちにとっても「自分を広告する技術」を改めて考えてみる必要がある、と思ったんです。

結局は「キャラ設定」なんです。無理することはないんだけど、「自分ってこういう人間なんですよー」っていう根本がわかっていなければどんな社会に行っても迷走する。受け入れられないとか、思う。その自分の「キャラ」に対し、どれだけ自信をもって売り込んでいくかにかかってるんだよなーって読み終わって、深く思いました。

受け入れられる、ってすごく嬉しいことです。それが飾らない、「ありのままの自分」であれば尚の事。「ありのままの自分」が自分で定めた「キャラ設定」で、それが「ブランド」になったらって思うと私はわくわくします。そしてそれこそが【個】として生きている人たちの定義にもなり得るのではないのかと思うわけです。

達郎さんの、最後の締めくくりが好きです。だから、読了した私も「がんばろーーーー!」って思いました。読みやすくてわかりやすい、わくわくする本をありがとうございました。感謝です。