映画「ヒミズ」ログ。

日曜日に映画「ヒミズ」見に行きました。衝撃がものすごかったのでTwitterで呟いた内容をそのままブログに転載しておきますよっと。若干ネタバレです。核心は書いてないけど。


※これは予告動画。

                                                                                • -

uyokyokusetu ハラダヒロコ
ヒミズった。ラスト泣いてしまった。ただ、上映後に後ろに座ってた女の人が「これ、鬱の人が観たらヤバくない?」って言ってて、胸くそ悪くなった。私はもう自他ともに認める鬱だから、ラストの住田の決断に泣いたのに、穢されたような思いがした。ヤバくないよ、バカ。

ヒミズ】住田は父親に殴られ蹴られ、傷だらけの顔をしているのに、泣かない。泣けない。そういう道徳的感情がもう失せかけている中に、ひたむきに接し、笑う茶沢さんに救いを求めた。彼女は住田の世界の中で一番生きていたから。だから住田は、最後、泣くことができた。それに、私も泣いた。

ヒミズ】世の中はとてもいびつで、何が正しくて何が間違っているか、わからない。そんな中、住田は誰にも頼らず、自分の道を進む。それを一概に「間違っている」とは言い切れない。人間の尊厳を含めたら、間違っているけれど。でも住田は住田なりに、自分をどうにかしたかったのが痛い位に伝わった。

ヒミズ】ひたすらに進む、潜んだ「凶器」は住田自身。その「狂気」をどうしようもできなかったのも住田自身。誰かに気づいて欲しかった。そして、茶沢さんを裏切りたくなかったから、住田は一度、死んだんだと私は解釈してる。あのままの住田では、茶沢さんと向き合えなかったから。

ヒミズ】一方茶沢さんは、どんなにつらくても笑うことで自分を守っていた。そしてある意味真っ直ぐに狂っている住田に魅力を感じた。なんだかんだ一番大変なのは茶沢さんだと、私は思う。

ヒミズ】「生きろ」と、君が言った。という告知用コピーも、納得。とにかく、いろいろ考えさせられた。個人的には先に原作を読んでおいた方がいいと思った。映画「ヒミズ」は漫画「ヒミズ」とは異なり、一種の進化系のひとつの作品だと思った。

-----------------------------------------

どうでもいいけど映画の「アフロ田中」はちゃんと「◯◯アフロ田中」ってやった方がいいなぁって思った。前置きが何もなくて違和感ありあり。「映画 アフロ田中」でいーじゃんって思ったヒミズ前。