無職の質感。

仕事を辞めて1ヶ月が経った。気づいたら1ヶ月、あっという間に1ヶ月。
適応障害」という病気の為に、仕事を辞めざるを得ないと考えていた頃に比べると、だいぶ調子もよくなった。月2回の定期検診はあるものの、薬の量は減っていってる。
悲観的に捉えることもすくなくなった。これはいいことなのか正直わからない。何故なら「ネガティブ」っていうのは私を象る重要なファクターでもあるから、楽観的な自分が多いことが変に許せなかったりする。

無職という職業も、すこしは慣れた。
夜更かししても、朝はまっとうな時間に起きようとすることも
1日の「なにもない」予定を30分だけでも「なにか」予定を埋める行為も
気持ちばかりも家事を手伝うことも
有職だったら気づかないことがぼちぼちあった。わるくはない。

わるくはない。けど、よくもないのだ。この無職の「質感」は。
やけにヌメ感があるのだ。それが気持ちよい時もあれば、気もちわるい時もある。
心持ちひとつで変わるこの「質感」にいつまでも甘えていてはいけないんだなぁと
やけに落ち着く上島珈琲店で思いを馳せていた。

桜は徐々に葉桜に代わり、じきに薫風が吹く。
オトナの春休みはぼちぼち、終わりに向かわせるべきなんだろう。