つるい本。

6月のことになるのだが、本を作った。A5サイズ8ページというスタンダードな形態で一から十まで携わった本。その名も

つるいの
つるいによる
つるいのための本
「つるい本」

友人の「つるい」さんが結婚したから、友人と2人で勝手に本を作った。お祝いパーティー終わりで、その友人とサシ飲みして「何か作りたいねぇ」といいうもんだから「じゃあ本を作ろう」と。私たちは、短い間だったけどフリーペーパーの絆で結ばれていた。だから、この日の出来事が一生忘れられないように、本を作った。

久しぶりに、そんな活動をして、楽しかった。ただひたすらに楽しかった。通常の業務の後に「つるい本」について考える。深夜まで起きて、校正して。納期は決まっていたし、私も友人も仕事の合間にやることしかできなかったからがっつり没頭とまではいかなかったけど、それでもカタチにすることができたことに対して、想いは強い。

郵便でメンバーに投函後、各々から感想のメールがきた。みんな喜んでくれた。というより、趣旨に対しての理解と満足を得ることができた。特に「つるい」本人は旦那さんとおおはしゃぎで、果てに泣いたとまで記されていたメールを読んで、私も泣いた。メールは思わず保護してしまった。


モノをつくることって、楽しいな。自分の想いが、具現化する。カタチになった瞬間、重くなる。それが評価されることによって、輝きを増す。それは肯定じゃなくていいんだよ。批判だって、立派な愛だ。「つるい本」はみんな評価してくれたけど、それでも私は警鐘を鳴らすよ。仕事の合間でも、やれることはたくさんあったはずで、言い訳にして逃げたら、それこそ大事な大事な「つるい本」の価値を下げてしまうのだから。


人は、輝くものを見捨てない。視界の片隅にいたって、輝いているのだから見放すことができないんだ。きっと、どんなにどんなに辛いことがあっても、輝くことができるのなら、その身を投げ打つ事も今ならできるだろう。その位の覚悟があることを「つるい本」は教えてくれた。とても貴重な出来事だった。

最後にひとこと。
つるい、結婚おめでとう。

私が伝えたかったのは、それだけなのですよ。